今年に入ってからNY先物市場のコーヒー価格が高騰しており、今週になって1ポンド=3.15ドルをつけて2011年の高値を超え、1997年以来27年ぶりの高値をつけた。そして1977年につけた史上最高値3.35ドルの更新も視野に入ってきている。
今年に入ってからNY先物市場のコーヒー価格が高騰しており、今週には1ポンド(≒0.45kg)=3.15ドルをつけた。2011年に高騰した時の天井が3.06ドルであり、今週に2011年の高値を更新して21世紀の最高値をつけた。
3.15ドルは1997年以来27年ぶりの高値となる。1997年の天井も今週とほぼ同じ3.15ドルだったので、それを超えると1977年以来47年ぶりの高値となる。そしてNYコーヒーの史上最高値は1977年春につけた3.35ドルだった。
ここで改めてコーヒーについて見ると、世界で栽培されているコーヒー豆には大きく分けると「アラビカ種」と「ロブスタ種」の2種類がある。アラビカ種は高級コーヒーによく使われるのに対し、ロブスタ種はインスタントコーヒーによく使われる。そのため価格はアラビカ種の方が高い。そしてNY先物市場のコーヒーはアラビカ種の方で、国際的なコーヒー価格の指標としてよく使われる。
NYコーヒーは2016~20年は1~1.5ドルの安値で推移し、特に2019~20年は1ドル未満の超低水準に落ち込んでいた時期も多かった。しかしパンデミック開始に伴う各国の膨大な金融緩和や、2021年の生産国ブラジルにおける天候不順や霜害(そうがい)などのためこの年に高騰して22年初頭には2.5ドルをつけた。
だがそこで天候が落ち着いたことや各国が緩和から引き締めに転換したことで、その後は価格が下げに転じ2023年には1.5ドルまで下がった。
ところが2023年末から再度上昇が始まり、24年になると2022年の高値を超えても上昇が止まらず今週には3.15ドルをつけた。
今年のコーヒー高は、生産国であるブラジルやベトナムで天候不順のため不作になっていることがある。特にブラジルでは8月頃(南半球なので冬)にまた霜害が発生し、さらにその頃から雨が少なく干ばつが続いている。
ブラジルにおけるコーヒーの収穫時期は6~9月だが、今年の収穫量は2023年より10%かそれ以上少ない見通しとなった。
そして干ばつは11月現在まで続いているため、来期・2025年の収穫量にも影響が出ると懸念されている。来年も不作となるならコーヒー高は来年も続き、最高値の更新は必至だろう。
といはいえ1977年と現在とでは物価水準が数倍違う。1977年の3.35ドルと現在の3.35ドルを比べると、物価水準から見て1977年の方がかなり高値感があったはずだ。ただしこの時は高値に長く留まらず、1年あまり後の1978年夏頃には1.2ドルまで戻ってきた。
それに対して2024年の高騰が1年後までに落ち着くという保証はない。このまま価格高騰あるいは高止まりが続けば、コーヒーが贅沢品になっていくのだろうか。
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